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『薬が病気を作る』

2016年1月29日 【本の紹介

『薬が病気を作る』

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あさ出版刊 宇多川久美子著 ¥1300(+税)

冒頭に、アメリカでNo.1ファミリードクター(家庭かかりつけ医)であるジョエル・ファーマン博士の言葉「薬の発明はこの世の最大の悲劇である」を引用し、病気になれば薬を処方する現代医学の常識に一石を投じる良書です。

筆者は薬剤師ですが、いかに薬に頼らず健康に長生きできる身体を作っていくかをこの本で読者に訴えると同時に、薬がどういったメカニズムで病気を作るかを、たくさんの事例を挙げて詳しく説明しています。

我々臨床現場において、薬を長期に渡って常用している患者ほど、予後が読めない場合が実際に多く見受けられ、とりわけ病気の症状なのか、はたまた薬の副作用なのか、区別がつきにくい場合が非常に多いこともあり、参考になる事例が多く記載されているのがありがたいです。

薬はあくまで“補助具”であり、実際に病を治すのは、自分自身であることを、改めて再認識させられる1冊です。